今日は以前にもアップしましたが、外鼻孔狭窄の猫ちゃんの症例。
今話題のダウンタイムに便乗してのプチ整形記事…
ではなくて
遊んでいると呼吸が苦しくなって口呼吸になってしまうという愛猫ちゃんの治療したいと考えているものの、
どこの動物病院で対応できてどうしたらよいか悩んでいるという遠方のオーナー様からの問い合わせがあったので、
直接診療できない代わりに応援記事のプレゼントです。
(…あくまで、もぐ動物病院でのやり方ですので参考までに)
症例はエキゾチックロングヘアの女の子。
以前より苦しそうな鼻呼吸と、
遊んでいると開口呼吸になってしまうという悩み。
鼻の穴が小さすぎるのが原因の、
外鼻孔狭窄という診断です。
短頭種という頭の形の猫ちゃんに起きやすく、
特に鼻ぺちゃなチンチラやエキゾチック系の猫に多く見られます。
犬でいうところのパグやフレンチブルドッグのような、
ガーガーしながら散歩しているようなタイプです。
そもそもの特有の構造的な原因から起こる呼吸器の問題で、
鼻呼吸の猫ちゃんたちにはちょっと苦しい日々かもしれません。
犬は口呼吸もお手の物なんですけどね。
生まれつきの呼吸なので、
猫ちゃん自体は分かっていないかもしれませんが…
遊んでいると、やはり口呼吸になって苦しそうです。
治療の目的は単純で、
「狭い鼻の穴を広げる!」これが全てです。
ですが猫の中でもかなり小さい鼻の部類ですので、
これがなかなかどうしたものかという。
術式としては総称として「外鼻孔拡張術」ということになります。
いろいろと手術方法が考案されている中で、
もぐ動物病院で行っている術式は以前記事にした方法を基本としています。
わんちゃんの場合は鼻の内側の皮膚を切除して縫い縮めることで拡張しますが、
ねこちゃんは鼻の四隅の皮膚を切除して縫い縮めるという、
美容整形でのリフトアップみたいな効果を狙った術式。
当院でこの術式を好むメリットは
・簡単
・早い
・失敗しにくい
・左右対称に仕上げやすい
・出血量がわずか
こんな感じでいろいろあります。
ちょっと痛々しいですが、
手術中の写真をお見せいたします。
(血が苦手な方は閉じて下さい💦)
まずは皮膚などの病理検査に用いる生検パンチという、
丸くくり抜けるメスを使って皮膚を切開。
(ちょっと術前の毛刈りが甘かった症例でお恥ずかしいです…)
次に電気メスやレーザーメスなどで止血しながら、
くり抜いた皮膚を皮下組織を残して切除します。
画像の見た目は結構な鼻血感ですが、
出血は切開時の皮膚からのじわじわ出血のみで、
その後は出血しませんのでご安心下さい。
最後に鼻の穴が広がるように皮膚を縫い合わせて終了です。
1か所づつ切開→切除→縫合でも良いのですが、
極力左右対称にかわいく仕上げたいので、
4カ所抜いてからまとめて縫合します。
1~2週間後に様子を確認したいので、
抜糸前提の場合は溶けない糸、
暴れん坊の猫ちゃんの場合は吸収される糸で縫っています。
上手くいけば手術前後の呼吸の違いは一目瞭然。
覚醒直後でも鼻スースーです。
手術時間は15分程度。
確定診断にCTや気管支鏡検査を行うので、
麻酔時間としては全体で1時間くらいかかります。
レントゲン検査では鼻の中の病気を(私は)100%除外できないので、
ブーブー音がしている鼻ぺちゃ猫ちゃんというだけでは、
外鼻孔拡張術を受けたのに全く解消されないことが危惧されます。
外科が全く売りではないもぐ動物病院でもできるプチ整形のようなシンプルな手術ですが、
効果は絶大??…だった時は最高ハッピーです。
手術より確定診断が重要となりますので、
CTや気管支鏡検査を受けられる動物病院を受診してくださいね。
みつからなくて困ったら、もぐ動物病院にご相談ください。
もぐ動物病院
住所:東京都 日野市 百草 204-1
ガーデンビュー石神D1F
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