今日は外鼻孔狭窄で鼻の穴が小さすぎて苦しい猫ちゃんの症例。
3歳のエキゾチックショートヘア
鼻ペチャが魅力的ですが、
鼻の穴が小さすぎて呼吸困難という。
里親さんになって家で一緒に生活始めてから、
元気食欲は問題ないものの呼吸が気になっていたそうです。
いつもお腹で呼吸していて、苦しそうな印象とのこと…。
これは上気道閉塞特有の努力呼吸で、
パラドキシカルムーブメントなどと専門的に表現される呼吸です。
簡単に言い換えると、
・上気道閉塞=鼻からノドまでの気道のどこかが狭くなっている状態
・パラドキシカルムーブメント=息を吸うときに胸を広げても、十分な空気が上気道を通過できないので、上手く肺が膨らまないで横隔膜の運動のみが目立つ呼吸様式。
というわけで、鼻の穴なの小ささが原因と思いますが、
上気道とは鼻のなかからノドまでなので、
そこに異常がないかどうかCT検査を実施しました。
CT検査では上気道には異常がなかったため、
これで鼻の穴の狭さが呼吸困難の原因と確定です。
原因が確定したら、次は治療。
目的は単純で、鼻の穴を広げるのみ!
今回は鼻の四隅の皮膚を切除して縫い縮めるという、
美容整形でのリフトアップみたいな効果を狙った術式。
鼻を切って広げる方法もありますが、
小さすぎて私には難しいため短時間ででき、効果的で安価な方法を選択。
未避妊だったので、避妊手術のついで?に行いました。
見た目には分かりにくいですが、
おそらく0.5㎜くらいは広がっている予定。
麻酔から覚めて帰宅するときには、
すでに呼吸様式の改善が認められていました。
1週間後、避妊手術の抜糸も含めて再診。
相変わらず見た目は殆ど変わりませんが、
経過は良好で元気に動き回っているとのことでした。
長く放置しておくと肺への負担もかかりますし、
胸骨や肋骨が変形するリスクもあるので、
呼吸困難の症状がある猫ちゃんは早めに治療してあげましょう!
もぐ動物病院
住所:東京都 日野市 百草 204-1
ガーデンビュー石神D1F
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