痛すぎて滅!いや、癤(せつ)!

query_builder 2026/04/13
診療 治療 症例
痛すぎて滅!いや、癤(せつ)!

今日はイボに見えてイボではない、

「指間癤症」の症例を共有です。

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13歳9か月、避妊済みの女の子。

アレルギー性皮膚炎治療中。



しきりに舐めている指の間に、

舐めすぎてしこりができてしまったとの主訴で来院。


悪性だったら断指?断脚?

ネット検索で怖くなってしまったようです。


よくみると中央に穴が開いた形跡があり、

そうえいばちょっと出血していたとのこと。



これは腫瘍ではなく、

炎症による腫れのようなものです。


Interdigital Frunculosisと言って、

日本語では「癤」とたった一文字で呼ばれています。

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Veterinary DermatologyJuly 200819(3):134-41より


膿皮症の1つの型の深部膿皮症とされていて、

細菌性皮膚炎ということになります。

時に痛みを伴い、結節といわれる腫瘤を形成します。

外科的な摘出も治療の一つで、

病理検査では化膿性肉芽腫性炎症という診断が下されます。

かなり複雑な病態なので説明しきれませんが、

皮膚炎のある足の裏の毛根から細菌感染などの問題が発生して表の指の間にしこりができる皮膚病といった感じです。


……。


もぐ動物病院ではアレルギー性皮膚炎を基礎疾患とするワンちゃんで診られることが多く、

トイプードル、シーズー、フレブル、ボストンテリア、パグ、コーギー、ビーグル、ラブラドールなどなど様々な犬種で発生しています。


特に短毛のアレルギー持ちは再発・多発と、まとまって発生することもあり、

短くてかたい毛が破損して皮膚の中で癤を形成する要因となっているとされています。


治療は基礎疾患の管理と抗菌薬の内服、局所外用(消毒、軟膏など)が一般的で、

慢性化した病変は手術や炭酸ガスレーザーで治療するケースもあります。


出血するし…

舐めるし…

痛がったりするし…

時間かかるし…

治らないし…?

再発するし…

多発するし…


とにかく厄介な皮膚病です。


もぐ動物病院では大抵のイボはレーザーでササっと治療してしまいますが、

治癒に時間のかかるレーザーは舐めることをやめられない癤にはイマイチです。

また、癤は深い病変なので、レーザーも無麻酔では不十分な蒸散となってしまいます。

ストレスの割に報われないと分かっている以上は、

もぐ動物病院としては第一選択とはいきません。


何でも1日でも早く簡単に治したいもぐ動物病院として、

最近取り組んでいるのがステロイド注射による局所療法です。

もちろん細菌がらみなので抗菌薬の内服は処方しますが、

それだけではかなり長期的な治療となってしまいます。

長いと数か月かかったり、むしろ内科では治らなかったり。


それが注射を併用すると、

たった1-2週間で…

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かなりよくなります。


ほぼ1回で落ち着きますが、

多くても2回の通院で何とかなっています。


強いステロイド剤なので、

多発の場合は1回の治療につき2か所までとしています。


ただし問題なのは、

国内で薬が入手できないという…

動物病院のみならず、人の皮膚科などでも困っているようです。

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しばらくは海外からの仕入れで対応していますので

為替と流通の影響で価格の問題はありますが、

長期治療よりは診療代も通院も少ないと思います。


地味で悩ましい指間のトラブルに困っていらっしゃいましたら、

もぐ動物に気軽にご相談ください!


イボならレーザー、癤なら注射、

いつでも速やかに治療させていただます!

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もぐ動物病院

住所:東京都 日野市 百草 204-1

ガーデンビュー石神D1F

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