休診日の救急は吐血!?
お部屋が血まみれになるほど口から出血していたわんちゃん。
オーナー様は肝臓が飛び出たかと思ったほど、
レバー用の血餅を吐きだしたとのことでした。
嫌がってなかなか口の中を診せてくれず、
診察中もポタポタと出血。
歯周病が原因と判断しましたが、
治療と同時に腫瘍がないかどうかチェックするため、
速やかに全身麻酔下での処置を行いました。
こういった出血は内科的管理は難しく、
一時的に止まっても再出血を繰り返してしまいます。
徐々に貧血が進行して手遅れになりますので、
その前にテキパキと治療することが重要です!
というわけで改めで全身麻酔下で口の中をしっかりチェック。
拭いても抑えてもじわじわ出血が続きます。
まず腫瘍は存在せず、一安心。
出血点は意外にも歯根ではなく、もろくなった歯茎でした。
1㎜程度の小さな出血点だったので、レーザーでひとまず止血。
歯茎は意外とこういった小さなところからの大量出血起きる印象があります。
もちろん原因は犬歯の歯周病ですので、
根本解決のために抜歯とフラップという口腔外科に進みます。
犬歯の抜歯後は欠損が大きいので、
口鼻腔瘻を防ぐためにも塞ぐ必要があります。
丁寧に歯茎と唇の裏側の粘膜を剥がしていくことで、
穴をふさぐための膜を作成。
これを健康な歯茎に縫い付けて穴を閉鎖します。
今回は初めに犬歯の欠損に合わせたサイズの皮弁を作成しましたが、
出血していたところの歯茎がボロボロで縫い買わせられなかったので、
急きょ皮弁の大きさを調整して上手く合わせました。
これで治療終了です。
ですが、他の歯を放置しておけるわけもなく、
徹底的に抜歯です。
9割方ガタガタでしたので、簡単に抜歯できましたが、
2本だけは奇跡的に動揺していなかったので、
顎を折らないように丁寧に歯を切って小さくして抜歯しました。
ちなみにこの子は15歳11か月!
傷が治るころには16歳です。
生涯初の歯医者さんとなりましたが、
16歳もおいしく食べて元気に食べてくれることを祈っています!
皆様こうなる前に何とかしたいと感じていると思いますが、
やはり全身麻酔ですよね…。
でも全身麻酔でないと歯周病の治療はできませんので、
勇気を出して歯の健康に挑んでみて下さい!
無麻酔であれ、ネットのデンタルケア用品であれ、
歯石を取ることは口臭予防につながりますが、
”麻酔無くして歯周病進行は止められません”
もぐ動物病院
住所:東京都 日野市 百草 204-1
ガーデンビュー石神D1F
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