猫ちゃんの呼吸困難!鼻咽頭狭窄はバルーン拡張術で!

query_builder 2025/07/16
猫ちゃんの呼吸困難!鼻咽頭狭窄はバルーン拡張術で!

今日は猫ちゃんの呼吸困難。


いつからか呼吸が苦しそうで、

最近食欲がなく、痩せてきたとのこと。


猫の安静時呼吸数は1分間に30回を超えない範囲が正常ですが、

院内で緊張しているのもありますが、明らかに肩で息をしているような努力呼吸。


耳をそばだてて呼吸をチェックすると、

軽い鼻詰まりのような音がします。


猫は鼻炎が多い生き物ですが、

鼻詰まりでも呼吸困難・努力呼吸は稀です。


そのため、気管や肺などの異常をチェックするため

レントゲン検査を行いました。

スクリーンショット (346)

すると、鼻の奥の方

鼻咽頭という領域が明らかに狭くなっているのが確認されます。


心臓や肺には明らかな異常は存在せず、

初期の喘息や気管支炎は否定できませんが、

鼻咽頭狭窄と仮診断を下しました。


ここからの検査は全身麻酔が必要なため、

日を改めてCT検査と気管支鏡行い、原因を精査していきます。

スクリーンショット (343)
スクリーンショット (348)

CT検査でも明らかに空気の通り道が狭くなっていて、 1㎝くらいほしいところが2㎜まで狭窄しています。 特別周囲に腫瘍などはなく、鼻の中にポリープなども存在しないため、 やはり鼻咽頭狭窄という診断となりました。



診断がついたら治療です!


今回は検査後に覚醒させず、

そのまま麻酔下で治療を行いました。


治療方法はバルーン拡張術というカテーテルを使って、

狭窄部位を広げていくという治療。


狭い粘膜のところで風船を膨らませて、

無理矢理ちぎって広げます!

IMG_6704

透視検査でバルーンの位置を調整しながら、

圧力を調整してがっちり膨らませていきます。

スクリーンショット (349)


膨らませた状態で待つこと10-15分…


スクリーンショット (350)

ちょっと鼻血出ますが、

上手く拡張されています。


2㎜→10㎜になっていますが、

実はこれは一時的なものとなります。


時間とともに膜の再生により、狭窄が再発してきますので

2週間隔で計3回処置していく予定です!

(3回処置すると再発率はかなり下がるようです)


バルーンカテーテルは単回使用の高額消耗品につき、

節約のため同一個体に限り再利用させていただいています。



猫の鼻咽頭狭窄はあまり多い病気ではなく、

呼吸器症状が軽度で元気食欲があれば、そのまま様子見ても良いかと思います。


今回は食欲低下と体重減少が進行したため、

治療するに至りました。


内服や外科手術では治療できない狭窄系の病気は、

今回のようなバルーン拡張術が有効とされています。

鼻咽頭狭窄以外では、猫ちゃんは食道狭窄も稀にあります。


もぐ動物病院ではここ数年は呼吸器科に力を入れており、

病院の規模に反して設備のレベルを上げています。

かかりつけで対応・治療できる病気を増やし、

腕も上げていけるように頑張っています!



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もぐ動物病院

住所:東京都 日野市 百草 204-1

ガーデンビュー石神D1F

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