もういっちょものもらい!レーザーでGO!

2023/11/10 症例

さて前回に引き続き、霰粒腫のわんちゃん。

 

もぐ動物病院が大ー好きな若い黒ラブちゃんですが、下まぶたに突如ものもらい発生!

黄色っぽい貯留物がありそうですが、今回もおそらく無菌性。

 

ということで、レーザー治療の出番です!

 

まずレーザーで小切開を加えて、中にたまった固形のアブラと炎症による出血を一掃!

(やはり膿ではありません)

次に残った炎症性の肉芽組織をレーザーで軽く蒸散。

 

以上。

処置時間数分で終了。

 

このラブちゃんは若いのでマイボーム腺機能低下症はないと思いますが、一応アブラに分布しやすい抗菌薬の内服を3日分処方して帰宅です。

 

おりこうさんでしたので麻酔も無く、おやつを食べて喜んで帰っていきました!

 

 

そして17日後の今日、別件ですが来院した顔がこちら!!

ほぼ分からないくらいに治っています!

 

嬉しい限りです!


犬の霰粒腫はアブラに対する拒絶反応で肉芽組織ができてしまうため、このようにレーザーで肉芽組織を除去することが早期解決のカギとなります。

今回はこの前のチワワちゃんとは少し違って、硬くなったアブラという異物があり、そもそもそれが炎症の原因なので、肉芽組織以前にその原因物質を除去しないと年内には治らなかったかもしれません。

肉芽組織は免疫反応の一種ということで、ステロイドや高価な免疫抑制剤を長期に使うのもありかもしれませんが…。

また、細菌感染ではないので抗菌薬治療でも…です。

 

 

ものもらいを治療してるけどなかなか治らないでいるわんちゃん。

クリスマスにかわいい写真をとるには、早めにもぐ動物病院までご相談下さい!