気づいたら犬の耳が切れていた!!原因は?

2022/07/31 ブログ

耳が切れて出血しているとのことで来院したワンちゃん。

なかなかパックリと裂けてしまっています。

性格が明るくて、まったく痛がる様子はないものの、化膿し始めていました。

さすがにこのまま抗菌薬による治療では良くないので縫うことに。

散歩?ケージ?ケンカ?

バリカンで傷の周りを剃っていくと…

 

画像で気づいた方は素晴らしい観察眼の持ち主です。

 

そう、輪ゴム!!

途中で切れてしまったようで身体検査では分かりにくかったですが、

鎮静をかけて改めて刈っていくと…

ほぼ一周360°ゴムが食い込んで皮膚が裂けていました。

 

1.5㎝と裂傷の深くひどい耳のみを縫合して、後は皮膚が再生してくるのを待つことにしました。

 

どうしてこうなった⁉

ゴムによるこのような事故は、もぐ動物病院ではまれです。

過去の例では…

なぜか両耳をと輪ゴムで束ねてそのまま外し忘れたり、

なぜか濡れないようにビニールを足に巻いてゴムでとめたものの、ビニールが外れてゴムを忘れてしまったり…

これらはうっかり系ですが、

首の場合などは、意外と小さな子供がいたずらで付けてしまうなんてこともありますので、出血するまで気づかれないことが多いです。

今回は巨大な小型犬でゴムに対して首が太く耳が裂けてしまいましたが、

幸い途中で輪ゴムが切れたため、一部縫う程度で済みました。

小型犬ではここまで裂けることはほとんどありませんが、

輪ゴム遊びには気を付けましょう!