まぶたのイボを無麻酔、レーザーで消す!

2021/01/20 ブログ

テレビではレーザー治療のCMが多いですが、

おもにシミや脱毛といった美容が人気なジャンル。

 

もぐ動物病院のレーザーはどんなもの?

ということで、

今日は外来でのレーザーを使った症例の1つ紹介します。

 

20㎏くらいのラブラドール風のワンちゃん。

まぶたのイボが大きくなったとのことで来院。

結膜炎の原因ともなっているようで、涙ヤケも目立ってきています。

 

レーザーの医療機器にもいくつか種類がありますが、

今回使ったものは半導体レーザーというタイプです。

普段の手術でもレーザーメスとして使っています。

 

熱で細胞を壊していく処置なので、痛みに似た熱さがあります。

その温度は瞬間的に600-700℃といわれていますが、

瞬間的というところが重要で、

他の電気メスや超音波メスと違ってピンポイントに当てられて、

周囲の組織への熱ダメージがほとんど起きないのが特徴です。

(あったとしてもお湯をこぼして赤くなる程度)

 

そんな特徴を生かした処置後がこちら

すっきりしましたでしょ?

少しまぶたが赤いですが、冷やせば治まります。

 

処置時間はわずか数分です。

まぶたは動かれると眼球に危険がおよぶので、安全を考えれば鎮静が必要ですが、

今回は我慢強いワンちゃんだったので、ちょっとかわいそうですが頑張ってもらいました。

 

おかげで麻酔代、麻酔前の血液検査代、入院代などがかからず、

良くも悪くも走って帰っていきました!

 

レーザーの欠点は組織が残ることがあるので、イボが再発することがあるといったところでしょうか。

ただし、まぶたのケースは外科切除となると術後管理も重要ですので、

エリザベスカラーをしたり、抜糸などで通院が必要となります。

もちろんその分金額も大きく変わってきます(桁で!)

それより何よりレーザーの良いところは術後何もしなくてよいよいうところ!

感染が起きた時以外、基本的に点眼も内服も処方しません。

高齢にならないとこのようなイボもできないので、

全身麻酔のリスクも避けられ、オーナーには喜んで頂けました!

 

CMのように1か所8000円~いただきたいとこですが、

当院では現在その半分程度といったところでしょうか。

病院としては大変ですが、

簡単なイボであれば気軽に処置してあげたいですね。

トリミングついでなど、実際に依頼はよくありますよ。