もぐ動物病院で、無麻酔レーザー嚢胞摘出!

2023/01/31 症例

もぐ動物病院ならではのメディカルトリミングの一環として、

カットやシャンプーの際にイボを処理を希望されるワンちゃんが増えてきました。

 

高齢や薬浴だけが当院でトリミングするメリットではないことを今日はアピールしてみようと思います!

 

今回の症例は「表皮嚢胞」ひとではアテロームや粉瘤、類表皮嚢腫と言われるものです。

治療は外科で、切開して嚢胞の袋を摘出する必要があります。

 

皮膚表面はあまり変化はありませんが、コリっとした小さなしこりに気づかれます。

嚢胞内の内容物が増加するに伴って、しこりも大きくなり、炎症が起きた際に破裂・出血するケースも多いです。

写真のように切開して内容物が出てきますが、これだけでは何も意味がなく全く治療にはなりません。

袋が再生して、また溜まってきます。

このように中の嚢胞を摘出して初めて、完治となります。

今回はレーザー照射時間は計10秒!

とても取りやすかったです!

傷は直径1-2㎜なので縫合も抗生剤も不要です!

 

メスや針で切開では袋の摘出は困難ですが、レーザーを嚢胞内に照射すると袋がはがれやすくなるのでキレイに取れます。

 

もちろん取れないケースもありますが、その際は内部でレーザーをまんべんなく当てることにより、嚢胞を破壊しています。

「嚢胞が大きい=内容物が多い」と袋も大きく、レーザー処置の限界が来ます。

その際は、しっかり全身麻酔下での手術をお勧めしています。

 

メスでの手術に比べて、術前検査、麻酔、内服、抜糸が不要なため、かなりリーズナブルです。

いぼやほくろとは違い、人間は美容外科ではなく、クリニックや病院で健康保険適応の治療を行います。

 

同一労働同一賃金的な気持ちでで行いたいですが、お互い気が引けてしまうので、保険適応後の価格よりちょっと下げた金額を現在基本料金とし行っています。

 

犬は多発する傾向にありますし、美容外科感覚で気軽に行える方が良い!

 

希望される方は、できれば2㎜~3㎜以下で相談してください!